6月23日(水) 富山
巨人 4対2 横浜
絵に描いたような
メジャーでの想い出作りを終え
ロクな調整をすることなく
その見慣れた姿を現した
あの投げ方
あのボール
あの太々しい顔
負けられない戦がある
負けちゃいけない試合がある
6回途中?
101球?
4安打1失点?
十分すぎる役目を果たした
山口さんに
復帰早々の勝利を献上
爽やかな笑顔でヒロインへ
嗚呼…
それでも
昔であれば
あまりの悔しさに
眠れない夜を過ごし
枕を涙で濡らした
十五の夜
遠藤神が原辰徳に
サヨナラ弾を喰らった夜も
伏兵中の伏兵
上田に決勝弾を浴びた夜も
そうやって
過ごして来た筈なのに
ハイハイと速攻で
TVのリモコンを手に取ると
くだらんバラエティなどを見て
ギャハハと笑い転げるとか
なぜだ?
なぜなんだ?
何千、何百と
積み上げてきた黒星が
この身体に染み付いて
しまったのか
酸いも甘いも
経験を重ね
心に刻まれた年輪が
こんな自分にしてしまったのか
その牙は
その魂は
津田沼の狂犬
ジャックナイフと恐れられ
触るもの皆傷つけた
あの頃の自分は
どこへ行ってしまったのか…
空は曇天
なれど、
目覚めは悪くない
駅までの道すがら
蒼く色付いた紫陽花でも眺めつつ
少しだけ
思い出してみますかね
あの頃、
こんな朝は
どうしてたのかなと
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