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湾岸クライシス

コラム ベイスターズ

BABIPなる大発見とセイバーという迷宮のアンドローラ

更新日:

 

 

本日の湾クラは装いを変え

少しだけ格調高く
野球を科学してみたいと思っている

 

 

 

迷宮はこちら

 

皆様はセイバーメトリクスというものに
興味を持たれているだろうか?

 

ビュッと来た球を
バッと振る

走らなアカン
投げ込まなアカン

そんな老害コンセプトでお馴染みの
我が湾クラにおいて

 

あまりお目にかかることのない
モダンな響き(笑)

 

 

まあ、野球なんて
数字で割り切れるもんじゃないし

生涯、数本のホームランが
どうでも良い場面で飛び出すか

ここぞというところで
飛び出すか…

 

それが野球じゃ!
筋書きのないドラマじゃ!

 

などと言いながらも…

新外国人選手などを獲得すれば
凡ゆる数値を穴が開くほど眺めてみたり

 

まあ、ケースバイケース

上手く使い分ければ
野球をもっと楽しめるっしょ

 

と、言うことで

本日は、自分の中で
まさに眼から鱗

世紀の大発見だと驚愕した
ある数値についてお話をしたいと思う

 

 

 

BABIP

 

セイバーメトリクスの指標のひとつに
BABIPなるものがあるらしい

BABIPと書いて
バビップと読むのだとか

 

え?

仲村トオル?
中山美穂?

 

ゴラァ!

 

清水宏次朗を忘れとるやろが!

こん、バカちんが!

 

…て、

それはビーバップやん

最近の若い子は知らんぞ
また読者が減るぞ

 

因みにこのビーバップ…

でなく、BABIPを求める計算式と解説は
こちらの通り

 

 

BABIP = (安打 - 本塁打) ÷ (打数 - 奪三振 - 本塁打 + 犠飛)

BABIPは「本塁打を除くグラウンド内に飛んだ打球が安打になった割合」を示し、(本塁打以外の安打)÷(本塁打、ファール、犠打以外の打球)で算出される。

 

 

まあ、これだけだと
何が何だか、とこが大発見なんだか

分かりにくいと思われるが

 

この計算式から
各投手の成績を計算すると

年度によってバラつきはあるものの
殆どの投手が概ね3.0あたり

その辺の数値に落ち着くのだとか

 

投手の数値がこの3.0を上回るか
それとも下回るかで

ツキという部分を数値化すると
そんなことらしいんだけど

大事なのはそこじゃない

 

早い話が…

三振、四死球、被本塁打を除き
ひとたび打球がフィールドに飛んだなら

ヒットになる確率は
どの投手でも大差がないということ

 

 

ファッ!?

そんなことないよね?

 

勿論、三振の山を築くような
問答無用のエースピッチャーもいれば

カットだのツーシームだの
微妙にボールを動かして

制球力で打者を圧倒する
そんな好投手だって沢山いる訳で

 

打者のバットにボールが当たって
打球が前に飛んだなら

今永だろうが菅野だろうが
ファームで燻る二線級の投手だろうが

ヒットになる確率は
変わらないとか

普通は信じられんわな

 

 

1990年代の終わり頃

ボラス・マクラッケン氏により
初めてこのBABIPが提唱された時も

 

マネーボールでお馴染み

セイバーメトリクス産みの親と言われる
かのビル・ジェームズでさえ

そんなヤツおらんやろ〜

と、大木こだま師匠ばりに
言い放ったという噂

 

ここから逆説的に

三振を多く取り、
四死球を出さずホームランを打たれない

そんな投手こそが
好投手であると

当然、そんな結論が導き出さるわけで

 

 

 

いざ迷宮へ

 

その好投手を示す指標として

同じくマクラッケン氏が提唱したのが
このDIPSなる指標

 

 

投手の成績を「投手自身でコントロールできる部門」と「投手自身ではコントロールできない部門」に分けて、「投手自身でコントロールできる部門」だけで投手を評価すること

 

 

更にこのDIPSを
簡易的に計算する為に考え出されたのが

皆様も稀にお目にするであろう
こちらのFIP

 

FIP={13×被本塁打+3×(与四球+与死球-敬遠)-2×奪三振}÷投球回+リーグごとの補正値
補正値:リーグ全体の防御率-{13×被本塁打+3×(与四球+与死球-敬遠)-2×奪三振}÷投球回

 

 

また更に

FIPを発展させたのが
このxFIPで

 

xFIP={13×(フライボール×リーグ全体のフライボールに対する本塁打の割合)+3×(与四球+与死球)-2×奪三振}÷投球回+リーグごとの補正値
補正値:リーグ全体の[防御率-{13×被本塁打+3×(与四球+与死球-敬遠)-2×奪三振}÷投球回]

 

 

またまた更に

マクラッケン氏が負けじと
研究の末に編み出したのがこちら

DIPS2.0なる指標

 

DIPS2.0={フェアフライによるアウト数×(-0.041)+ゴロによるアウト数×0.05+ファウルフライによるアウト数×0.251+ライナーによるアウト数×0.224+与四球数×0.316+与死球数×0.43-奪三振数×0.12}÷投球回数×9

 

 

 

更に負けじと…

 

 

…て、

 

おーい!

 

皆さん、付いて来てます!?

寝てません?
閉じてません?

 

 

 

射し込みし光

 

まあ、何が言いたいかっつーと

バリバリ絶好調の
今永が投げていようが

アップアップで大汗をかいている
平田あたりが投げていようが

 

投球が打者のバットに当たり
ひとたび前に飛んだなら

アウトになる確率はほぼ同じ
後は神のみぞ知る

…ということで

 

上記の例で考えるなら
ピンチで今永が投げていれば

バットに当てさせるな!
三振に取れ!

 

平田がここぞという場面で
福留か近本あたりに痛打を食らったなら

まあ、打球が前に飛べば

アウトになる確率は
今永と変わらなかったわけだし

 

と、自分の気持ちを慰める

そんな時のための指標なんだと(笑)

 

 

ん、

いやいや
ちょっと待てよ

 

もう一歩突っ込んで
投手がどんな打球を打たせたか

そんな部分も
計算要素に加えたものに

tRAというのがあってだな

 

その計算式がこんな感じになってて…

 

tRA=仮想的な失点÷(仮想的なアウト数×27)
=[Σ(各要素の得点価値×各要素の数)]÷[奪三振+Σ(各打球のアウト期待値×各打球の数)]÷27

 

 

またまた更に

それをより高い精度で
投手の能力を反映させたのが

SIERAという指標で…

 

 

…て、

おーい!

 

付いて来てるかぁ〜!?

 

 

 

 

 

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