横浜みなとみらいの一角
湾岸を一望する豪華なGM室で
お取り寄せのベイスターズラガーの栓を開け
豪快にラッパ飲みする
我らがカリスマGM
ぬまつだちゃん
過疎の進む秦野あたりに
身分不相応な40年ローンで
人生最大の買い物をしてしまった
世間の不幸を一身に背負う
哀れな中年男性が
今宵もその静寂を切り裂くのである
銀原:
大変です!
GM、非常事態です!
ぬまつだ:
ん…大した話じゃないだろうけど
久しぶりの出番だから一応聞いておこうか
銀原:
ん?あれ?
暫くお会いしないうちに大人になりましたね、組織のリーダーとしての資質が備わってきましたね
ぬまつだ:
好きに煽りたまえ
私は少々、疲れているのだよ
銀原:
お疲れのところ恐縮ですが…遂に3位のカープに並ばれました。タイガースを追うどころじゃないですよ!
緊急トレードとか外国人選手の獲得とか、編成としての在るべき姿を、今こそ具現化する時です!
ぬまつだ:
まあ、そこはどうでもええわ
銀原:
ん?え?
どうでもいい…?
ぬまつだ:
そんなミニマムなことでなく、すぐに手を打つべきことがあるだろ?無能な中年サラリーマンに理解を頂くのは至難の業かとも思っているが
銀原:
無能は余計でしょ!確かに中年ですが、確かに40年ローンで首が30度くらいしか回りませんが
ぬまつだ:
君の個人的な事情とか、全くもってどうでもいいから。最高峰のプライオリティの元、やらないといけない案件があるのだよ
銀原:
さ、最高峰のプライオリティ…
ま、まさか、メジャーでフリーになったあの男の獲得案件とか
ぬまつだ:
ブッブー!!
銀原:
昭和ですか!
ウルトラクイズですか!
その最優先事項とやら、教えてくれてもいいじゃないですか
ぬまつだ:
ここだけの話だけどな…一部のマニアに大絶賛されている、あのハマスタバトルのメジャー化プロジェクトが進んでいるのだよ
銀原:
は、ハマスタバトルですか…
ぬまつだ:
ハムさんのキツネダンスとか、台湾のチュンチュンとか、それに匹敵するメジャーコンテンツに育て上げるつもりでいる
銀原:
確かに一部のファンの方々には熱狂的に支持をされていますが、野球を知らない一般大衆の認知を図るのは難しい仕事ですね
ぬまつだ:
そこでだ、大手コンサルをアサインしたプロジェクトからいくつかの提案を示されているのだよ
銀原:
提案ですか?
ぬまつだ:
まずは、往年のカール君を復活させて、ビートたけしのスポーツ大賞とコラボする。更には芸能界一の俊足ランナー、井手らっきょとの名勝負数え歌を…
銀原:
ちょ、ちょっと待って下さい!
ビートたけしのスポーツ大賞とか、いつの時代の話ですか!ポップコーン正一正二も全く見かけませんよ!
ぬまつだ:
え…そうなの?やってないの?
銀原:
井手らっきょさんだって還暦くらいでしょ!
流石に衰えてますよ!
ぬまつだ:
らっきょさんはな、シャレでたけし軍団が日ハムのテストを受けた時に、足も肩も打撃も合格。遂にたけし軍団からプロ野球選手が生まれると、東スポ界隈で大騒ぎになったんよ
銀原:
へ…合格したんですか?
ぬまつだ:
いや、落ちたらしい
銀原:
やはり芸能人というところが敬遠されて…
ぬまつだ:
いや、違うぞ。当時のパ・リーグは人気がなかったからな。客寄せという部分では魅力的な話だったと思うぞ
銀原:
じゃ、何で不合格だったんですか?
ぬまつだ:
年齢が問題だったと
既に30くらいだったらしいぞ
銀原:
その年でプロの基準を満たしてたんですか!
ぬまつだ:
凄まじい身体能力だわな。プロ入りしても江越か岡大海くらいはやれてたんじゃないか
銀原:
ま、まあ…都市伝説として聞いておきますよ
ぬまつだ:
ハマスタバトル…好きなんだよなあ
良い案はないものかなあ
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