こちらはハマ☆ベイ本社
最上階にある豪華なGM室でバスケットボールBリーグのチャンピオンシップ・ファイナルに熱い声援を送る、我らがカリスマGMぬまつだちゃん。
レギュラーシーズンで圧倒的な強さを発揮した千葉ジェッツは今年も最後の最後に敗れたようで…
ぬまつだ
「ぐわあぁぁぁあっ!負けた、今年も負けやがった!何で52勝8敗で肝心なチャンピオンシップで負けんだよ!やらかすんだよ!グヤジー…」
そんなピリピリした…いや、お通夜モードの雰囲気を引き裂くが如く、GMルームに飛び込んで来る一人の青年。
銀原
「GM、GM!大変です!オーナーが緊急会議を開催するとの情報をキャッチしました!大変なことになりましたよ!」
ぬまつだ
「貯金が44もあったのに…」
銀原
「ちょ、ちょっと…」
ぬまつだ
「ケチらんと、ウチに10個や20個回してくれても…どうせ勝てないんだし、無駄になるんだし…」
銀原
「あの、ちょっと…聞いてます?」
ぬまつだ
「ん?おおっ、誰かと思ったら銀バエ君じゃないか。あまりにも久し振りの登場だったんで全く気付かなかったぞ」
銀原
「出番がなかったのはお互い様じゃないですか!それに何度言えば分かって頂けるんですか、銀バエじゃなくて銀原です!GM補佐の銀原ですよ!」
ぬまつだ
「最近読者になられた方はお前の存在なんて誰も知らんぞ」
銀原
「冷たいこと言わないでください。GMの有能な右腕じゃないですか。ウチで言えば田代さんとか三浦さんとか、そんな存在じゃないですか」
ぬまつだ
「嗚呼…ジェッツのバカヤロー、意気地なし、ヘッドコーチの大野はウチの監督のように頭を丸めんかいっ」
銀原
「いや、あの、関係ないと思います。チームの不振とは関係ないと思います…それより僕の話を聞いてます?オーナーが緊急会議を開催されるという情報をキャッチしたんですよ」
ぬまつだ
「知ってるぞそんなこと。昨日オーナーからメールが届いてたからな」
銀原
「え?はっ!?」
ぬまつだ
「そう言えばメールのCCにお前の名前がなかったな。飛ばされるんじゃないか?成績不振の責任を取って。沖ノ鳥島とか択捉島とか…」
銀原
「いやいやいや、ちょっと待ってください!助けてください!まだ幼稚園に入学したばかりの子供がいるんです!お腹を空かせた妻が待ってるんです」
ぬまつだ
「お前の家族のことなんてどうでもいいわ。そんなことより議題は掴んでいるんだろな?対策は立ててるんだろうな?」
銀原
「おそらくは不振の責任ということでラミレス監督の進退に関することが最大の議題になるのではないかと…」
ぬまつだ
「ふん、ヌルいな、甘いな。その程度だから飛ばされるんだぞ。ひょっこり瓢箪島にに飛ばされるんだぞ」
銀原
「若い人は誰も知りませんよ、読者の方々を置き去りにしてますよ!てか、どこがヌルいんですか!いくらGMでも言っていいことと悪いことがありますよ!」
ぬまつだ
「いいか、よく考えてみろ。ラミレス監督を解任したとして、田代コーチや三浦コーチに泥を被らせるのか?青山ヘッドあたりを昇格させるとしても…そんな地味な人選でお客さんは喜ぶのか?増設したハマスタを満員に出来るのか?」
銀原
「た、確かに仰る通りですが…」
ぬまつだ
「本題はそこじゃないぞ。今年の指揮を任さた以上は最後までやって貰う。それも責任の取り方だからな。オーナーが危惧していること、求めることはそこじゃないぞ」
銀原
「と、仰いますと?」
ぬまつだ
「落ちてんだよ!ここ最近ガッツリと。情けない敗戦が続いたおかげで、ハマスタのチケットの売れ行きが落ちてんだよ!緊急会議で一番の議題として上がるのは、間違いなく経営数字のことになるはずだ」
銀原
「な、なるほど…オーナーはとにかくビジネスには厳しい方ですからね」
ぬまつだ
「早速、オーナーの意に沿うよう、売上アップのテコ入れをすることにした。ド派手にイベントを開催するぞ!客足の落ちる7月の平日3連戦にスーパー嵐シリーズを開催することにした」
銀原
「え!えええっ!?あの国民的グループをブッキングされたんですか!」
ぬまつだ
「別に大したことないだろ。オファーを出したらノリノリでOKしてくれたぞ。是非ともメンバー揃ってハマスタで、ヒット曲の数々を披露したいと」
銀原
「大変なことですよ!活動停止を控えたこの時期に!日本で一番チケットの取れないグループなんですから」
ぬまつだ
「そうなのか?初耳だな…早くも気合いが入ってるらしいぞ。特に翔とか」
銀原
「そうですか!あの翔くんが!嬉しいじゃないですか!他のメンバーの方々は何て言ってるんですかね」
ぬまつだ
「おお、そうだな。ジョニーも負けじと一曲歌いたいと…」
銀原
「ジョニー!?そんなメンバーいましたっけ?嵐と言えば翔くんに相葉くんに松潤に…」
ぬまつだ
「相葉?誰だそれ?」
銀原
「ブッキングしといて、GMも意外と世間知らずですね。ジャニーズの看板グループのメンバーも知らないとか」
ぬまつだ
「ジャニーズ?何だそれ?」
銀原
「はぁ!?嵐と言えば泣く子も黙るジャニーズの看板でしょ!櫻井翔くんに相葉くんに二宮くん…」
ぬまつだ
「お前の方こそ何言ってんだ?嵐と言えば横浜銀蝿だろ!伝説のロックバンド横浜銀蝿のリーダー嵐さんだろが!」
((((;゚Д゚)))))))
銀原
「だ、騙すんですか!嵐の登場を期待してチケットを買ったお客さん達を騙すんですか…」
ぬまつだ
「人聞きが悪いねぇ、銀バエくん。我々の仕事は夢を売ることだよ。何も間違ったことはしていないだろ。満員になって我々も嬉しいしオーナーも嬉しいし、嵐さんだって喜んでくれる。皆んながハッピーになれるんだよ」
銀原
「確かに…て、いやいやいや、肝心なお客さんが抜けてるじゃないですか!詐欺ですよ!危うく騙されるところでしたよ!それに横浜銀蝿のリーダーはアラシでなくて、ランと読むらしいじゃないですか…どこまで卑劣な」
ぬまつだ
「そんなに神経質だと体に悪いぞ。出世しないぞ」
銀原
「余計なお世話です!それよりどうするんですか。スーパー嵐シリーズとかうたっておいて2戦目はどうするんですか」
ぬまつだ
「2戦目のゲストも決まってるぞ」
銀原
「参考までに聞いておきましょうか」
ぬまつだ
「パチスロライターの嵐さんだ」
((((;゚Д゚)))))))
銀原
「だ、誰なんですか…それ」
ぬまつだ
「なんだ知らないのか。嵐さんと言えばパチスロ業界では有名だぞ。木村魚拓氏に次ぐくらいの有名人だぞ。マルハンあたりに来店すれば20人くらいが握手を求めて5人くらいが記念撮影をお願いするクラスだぞ」
銀原
「知りませんよ!いい加減にしてください!3万人のお客さんが本物の嵐が出てくると思って期待して、そんな中で登場する本人の気持ちも考えてください!」
ぬまつだ
「普通だろ?よくあることだろ?嵐来店と5人組のシルエットで煽って、苦笑いを浮かべながらホールに登場するとか…日常的な風景だろ?」
銀原
「駅前のパチンコ屋と一緒にしないでください!分かりましたよ、よく分かりました!ボッタクリのアドリブ店長とアナタが同じ思考回路であることがハッキリと分かりましたよ!暴動が起きても知りませんよ」
ぬまつだ
「ウチのファンは物分かりが良いからな、ジョークを理解してくれるからな。全く心配はしていないが…」
銀原
「心配してないけどどうなんですか?」
ぬまつだ
「一応、抑えでもう一人、嵐さんを呼んでるぞ。元全日本プロレスの嵐さんだ」
銀原
「……」
ぬまつだ
「馬場さんから期待されてはいたものの、天龍に歯向かって逆にタコ殴りされた…あの嵐さんが登場するぞ」
銀原
「知りません!そんなのよっぽどのプロレスファンじゃないと知りませんよ!本名は高木功だとか四股名は卓越山だったとか、一時はマスクマンだったとか…若いファンの方々が知ってるはずないじゃないですか」
ぬまつだ
「そうか…意外だな」
銀原
「意外じゃないでしょ、当然でしょ!知ってる方が意外ですよ!分かりましたよ、ジョークのレベルが良く分かりましたよ。この程度なら3戦目のゲストはゲームセンターあらしとか、その程度の人選でしょ!」
ぬまつだ
「おおっ、正解!流石は敏腕GM補佐の銀バエくん!コロコロコミックで一世を風靡したゲームセンターあらしをCGで再現してだな、かの高橋名人と平安京エイリアンで炎の連射対決を…」
Fine
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