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湾岸クライシス

コラム ベイスターズ

蒼き衣をまとい金色の野に降り立ったのは

更新日:

 

 

 

 

6月28日(火) 横浜スタジアム
横浜 6対2 阪神

 

 

 

その者、

青き衣をまといて
金色の野に降り立つべし

 

眩いカクテル光線を浴び
鮮やかな人工芝の上に降り立った若者は

誰もが羨む
高貴なオーラを発し

同僚、対戦相手、
そして観客の目を釘付けにする

 

初球から行くか?
いや、様子をみたか

 

本日、3杯目のビールを口にはこぶ
その時間すら惜しい

 

投手がプレートをはずし
軽く目で牽制するも

軽く腰を落とした姿勢で
微動だにせず

 

走るか?
次か?

 

待てのサインか
打者の配慮か

たちまちのうちに追い込まれる中
投手が捕手が、矢継ぎ早に牽制を入れる

 

走るか?
次か?

 

来た!
走った!

 

固唾を飲んで身を乗り出していた
スタジアムの全住民が

解放されたかのように
どっと声を漏らす

 

明らかに右方向を狙っていた
そんな打球は

ほぼライト正面の
ハーフライナー

 

うわっ、
こらアカン

 

…も、

そこからが早かった

 

疾風のようなスピードで
セカンド手前からファーストへ

送球が逸れたことも手伝って
楽々ゲッツーの筈がワンモアチャンス

 

さあ走れ
次こそゴーだ

 

そんな願いも虚しく
早いカウントで次打者が放った打球は

力なく、
ライトのライン側へ

 

グヌヌ
走れんか

 

走らせてくれ…

 

 

ん!?

 

 

いつの間に帰塁したのか
その目に飛び込んで来たのは

まるで野生動物が
狩りでもするようなスライドで

セカンドへと向かう
若者の姿

 

うおおおおおっ!
走った!

 

一瞬の静寂から
塁審の手が左右に広がった

その瞬間の
地鳴りのような歓声よ

 

 

 

良いものを見せてもらった
安いチケット代だった

 

 

すっかり泡が消えさった
ベイスターズラガー

いつもの3割増しで
苦味が効いていた

 

 

 

 

使えよ

 

こんバカちんが!

 

 

 

 

 

 

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