雲ひとつない青空と
スコアボード上の球団旗が
引き千切れんばかりにはためく強風
休日の昼下がり
ハマスタのデーゲーム
これがヤクルト戦あたりなら
擦っただけでも
アーチを描くぞバレンティン…
右に左にホームランが飛び交い
四球だのエラーだの
5点差や6点差が何の役にも立たない
グダグダの4時間ゲーム
ハマスタが最もハマスタらしく感じる
あの、珠玉のひと時よ
この迷宮へと誘ったのは
パジャマのようなデザインが全盛の
昭和のあの時代において
あまりにもモダンで
大人な色気漂う
洗練されたユニフォーム
当時から類の無かった
高いマリンブルーのフェンスに
ひと目見たら忘れることのない
逆三角形の照明灯
オルガンブースから流れる
牧歌的な音楽は
物心ついたばかりの可憐な乙女には
あまりにも刺激的過ぎた
昔の識者の話だの
野球関連の文献だの
そんなモノを読み漁ってみると
どうやら当時から
このスタジアムとユニフォームは
最もメジャーリーグに近い
そんな雰囲気を醸し出していたのだとか
今にして思えば
マトモにメジャーを観ていた識者が
果たして何人いたのか
実に怪しいところではあるが
NWAだのAWAだの
そんなプロレス界の権威と共に
乙女の心の奥底に
本場アメリカへの憧れという種火が
パチパチと音を立て
線香花火のように瞬いたのは
言うまでもないだろう
えーと、
かなり前置きが長くなったけど
本日、皆様に紹介したい
お勧めの一冊は
こちら
これまで御紹介してきた
古本であれば100円にも満たないような
そんな埃を被った
書籍と違って
お値段の方は…
ぐはっ、高ぇな…
まあ、もし
ブックオフあたりで売ってたなら
言うまでもなく
マンモスラッキー
即座にお手に取り
お会計へと歩を進めて頂きたい
新型コロナの影響で
未だお披露目の出来ていないが
最終形態となるハマスタの原点にして
その道を照らす羅針盤
この本を眺めてると
ハッキリと分かるんだよね
球場っつーのは
単なる建造物ではなくて
3万人のファンが集ったならば
3万通りの想いが交差する
個別の意識の中に
存在するものなんだって
日常を少しずつ離れて
非日常へと足を踏み入れていく鼓動
球場が近くなるにつれ
五感に響く喧騒
コンコースから階段を駆け上がり
やがて目の前に広がる
見まごうなきシャングリラよ
さて、
ページをめくっていくだけでも
胸躍るメジャーのスタジアムにおいて
死ぬ前に一度は行ってみたいと思う
ベスト・オブ・ベスト
蔦の絡まる
リグレーフィールドだの
グリーンモンスターでお馴染み
ボストンのフェンウェイパークだの
憧れの球場は多々あれど
個人的にナンバーワンはここ
サンフランシスコの
オラクルパーク
海を渡った
我らが元主砲が
是非とも打席に立って欲しい
そんなスタジアムでもあるんだよね
嗚呼…
野球観たい
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