宮崎2番とか…
ベンチも必死に足掻いてるし
選手達にも悲壮感を感じる
敵地、神宮の半分を埋めた
ファンの方々も
声を張り上げて応援してくれている
それでも、勝てない
力がない訳じゃない
他球団より劣っているとは思えない
補強もしている
ドラフトも当てている
それでも、勝てないのである
皆様より沢山の励ましの声を頂戴し
勇んで向かった土曜日の神宮
最後は打撃陣が奮起し
あと1本…というところまで追い詰めるも
前半の大量失点が響き
悔しい敗戦
昨日も、初回に先制しながら
先発の今永が持ちこたえられず
終始ヤクルトのペースで
なすすべなく完敗
無駄な四球から傷口を広げ
ミスが出て自らの首を絞め上げる
マウンドの投手は
青ざめた表情で玉の汗を流し
ここ一番というところで浴びてしまう
痛烈なタイムリー
嗚呼…
何とも懐かしい展開ではないか
追い付かない程度の反撃も
不安定な先発陣も
その、何もかもが懐かしい…
目の前に浮かぶのは
あの濃紺のユニフォーム
横浜大洋の幻影
いにしえの戦士達
そう言えば
あの頃は内野にも
応援団のおじさんがいたっけな
笛を鳴らして
旗を振って
時々、自虐的なこと言って
お客さんを笑わせて
金網越しに
加藤博一あたりと話し込んだりして
うわっ、凄えなぁ
羨ましいなぁ
とか、羨望の眼差しで見てたっけ
確かあの頃の神宮は
コーラが200円、焼きそばが300円
子供の出費としては安くはないけど
それで十分幸せだったよな
ポケットサイズの選手名鑑を買うのが
何よりの楽しみだったんだけど
今はどこも作ってないんだろうなぁ
薄暗い照明の下
階段の踊り場あたりにいた
オペラグラスや座布団を貸し出してた
おばちゃんはどうしてるかなぁ
ご健在だと嬉しいなあ…
不覚にも…
どうやら飲みすぎて
ウトウトしていたらしい
若い女性に家族連れ
満員のお客さんで埋まった神宮球場に
微かに、
あの応援団のおじさんのダミ声が
聞こえたような気がした
夏の終わりのナイター観戦
宿題やらなきゃ！
学校始まっちゃう！
そんな時期なんだよな
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