沖縄から春を告げる
今期、初のオープン戦
先発ローテ入りを狙う3年目の熊原が好投し、ルーキー楠本に新外国人ソトが豪快な1発。ジーヤンツ相手にこれ以上ない勝ち方で2018年、最初のオープン戦を制した我らがハマ☆ベイの船出について語ろう。
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2月24日(土) 那覇
オープン戦
巨人 1対3 横浜
勝 櫻井
負 谷岡
S 国吉
本 ソト、楠本、和田恋
2/24ハイライト動画
https://youtu.be/cFbwT2KLGxY
YouTubeより
Editorial
これを何と言えばいいのだろうか。
自主トレからキャンプが始まり、沖縄からひと足早い春を告げるはずの、オープン戦が始まるというのに…
なぜか気持ちが踊らない。
勿論、理由はハッキリしている。よく分かってる。何ら疑う余地のない、ただひとつの真実にして、明確な理由。
恐らく多くの方々が、同じ悩みを抱えているであろう、医学的疾患。
目を閉じれば、鮮明にこの脳裏に浮かぶ、昨年のジーヤンツとの熾烈な3位争い。そして甲子園、広島と続いた長く厳しいクライマックスシーンでの激闘。
そして、日本シリーズという夢舞台。
全身を包むやり遂げた感と、満足この上ない充実感。そしてその後に訪れた、慌ただしくも気だるい年末年始という消化試合。
酔っているのだよ
まだ、ボ〜っとしているのだよ
眩いまでのスポットライト。周囲に訪れた非日常的な喧騒。
そのどれもが懐かしく、手を伸ばせばまた触れられるのではないかという、淡く儚い一廉の夢。
そんな我らが主筆の頰を、これでもかとばかりに張り飛ばしたのは
前日のKIAとの練習試合におけるサヨナラホームランに続き、左対左を苦にすることなく、美しいライナーをライトスタンドに叩き込んだルーキー楠本のバッティング。
カープの丸か、ライオンズの秋山か。目が醒めるというのはまさにこのこと。
左打者であのボールをあの角度で、あのライナーをあそこに飛ばす…なかなか出来ることじゃない。ウチでも全盛期の鈴木尚典以来、見た記憶がない。
大変なことですよ!
いま、パッチリと目が覚めましたよ!
違いますか!
お客さん!
o(`ω´ )ノノ
残り一枠の厳しい争いとは言え、シーズンを通して使えば昨年のゲレーロくらい打っちゃうんじゃないかという、ソトのバックスクリーンへの一発だとか。
同じく6人目のローテの座を争う、熊原の鬼気迫る投球だとか。あの清宮を5打席連続三振に切ってとった、高卒ルーキー櫻井キレッキレの投球だとか。
言うぞ
久々に言うぞ
もう…
どんだけーっ!
これよ!
これなんよ!
このパッション
このイリュージョン
始まったんよ
血湧き肉躍る
俺たちの季節、俺たちの日常
明日もガッツリ応援すんど!
大好きな野球を楽しむど!
それでは、皆さん
名残惜しいところではありますが
本日はこのあたりで
バイナラ…
ん?
んんん???
触れてない?
触れなきゃ眠れない!?
ふむ、
自分が思うに恐らくは
手に入れてしまったんだよ…
機械の身体を
左打者のインコース、右打者のアウトコースを140km代のカットボールでえぐり、ここぞというところはスピンの効いた150kmのストレート。
精密機械を思わせる、正確無比にしてクレバーな投球だとか。
違がう、
これは国吉じゃない
こんなの国吉じゃない
あの多村しゃんでも手に入れることの出来なかった機械の身体。999号のパス。
それをあの
国吉が手に入れてしまったということ
…
そう
その通り。
嘘はつけんね、謝らねばならんね
確かに、楠本の一発には身を乗り出した。思わず声をあげてしまった。
ただ、この目を覚ましたのは
鮮烈なる国吉の投球!
バカにされると思ったんです
何度騙されるんだと
鼻で笑われると思ったんです
こめんなさい
嘘を
ついてました…