前回、ここを訪れたのはいつだったか
何の事前チェックもせず、行き当たりばったりに車で乗り付けたのは2年前の正月休みだっただろうか。
グランドに選手の姿はなく、寒々しい晴天の下、ピピピ、チュンチュンとただただ小鳥のさえずる声が響くのみ・・・
そんな失敗もあっての
この日の長浦
しっかりとネットで情報収集。1月8日成人の日が新人合同自主トレ初日だと分かると、津田沼からマイマシンで湾岸を疾走。
勿論、近隣に駐車場がないことは前回の失敗で織り込み済み。少し手前の金沢八景に車を停めて京急でこちら安針塚へ。
湾クラ読者のボーイズ&ガールズはご存知だろうか?この安針塚とは、かの三浦按針の塚が祀られているからこその安針塚。
これ、豆知識ね
で、駅から球場までは7〜8分。道のりには自信がなかったものの…ここは人気球団(笑)
ハマ☆ベイキャップを被った親子連れの後をてくてくと歩き、無事に聖地へと到着!
時刻は10時頃だっただろうか。既にグランドには新人選手達が集まり、それを取り囲む凄まじい数の報道陣。
合同自主トレ初日からまるで優勝チームのような…優勝、チームなんだっけ?
まあ、ええか
そしてラミレス監督が見守る中、初々しく声を出し必死にグランドを駆ける選手達。
アップからベースランニング、キャッチボール、ノックにトスバッティングと次々とメニューを消化。
まずランニングで目を見張ったのが何といっても神里の走り。細い足が鞭のようにしなり、思わず釘付けになったそのスピード。
そして、キャッチボールが始まれば、小柄でもすぐにそれと分かる、ドライチ東の洗練されたフォーム。
凄い、モノが違う
ドラフトで上位指名されるというのはこういうことなのか。明らかに目を引くその一挙手一投足。
これだけでも遠く津田沼の地から2時間もかけて来た甲斐があったというもの。
まあ…それでも、そんな選手が活躍するとは限らないのがプロ野球の難しいところ。
交流戦でた見たオリックス駿太の守備練習なんて、それだけでおひねりを投げ入れたくなるような美しいものだった。
キャッチボールでポロポロしたり暴投したりしていたような、そんな選手が大成したりとか。それもプロ野球の狂おしい魅力。
朝、早かったし
寒かったし
途中から雨が降ってきたり
それでもいいものを見せてもらった。期待のルーキー達の、貴重なプロの第一歩を見届けることができた。
ラミレス監督が
シゲルGMが
そして何より、
まるで孫を見守るかの如く、じっと腕を組んで一人一人の動きに目を配っていた吉田スカウト部長の姿が、目に焼き付いて離れないのである。
注) 画像ボケてるけどマウンド手前の右端がラミレス監督、ホームベース付近の前列右がシゲルGMでその隣が吉田部長ね(笑)
近年のハマ☆ベイ躍進の原動力である若手、新人選手の大活躍。そしてその立役者でもあるスカウトの方々の奮闘。
こうして無事、ルーキー達がプロとしての第一歩を踏み出し、溌剌とグランドを駆ける姿を見てホッとひと安心といったところだろうか。
ルーキー達が初々しくも汗を流すその後方。ライトのポール付近で胸を張り、キャッチボールで力強いボールを投げ込んでいたのは誰あろう、昨年のドラフト1位、濱口の勇姿。
その姿は吉田部長の目に入っていたのか、いなかったのか…
嗚呼、
ここは何と幸せな空間か