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魔都ハマスタに舞い降りた天使

 

 

 

 

 

7月24日(金) 横浜スタジアム
横浜 9x対6 広島

 

 

 

 

3夜連続サヨナラに
3連発で逆転サヨナラ

そして、代打に投手ウィーランド

 

魔都ハマスタが
情け容赦なく牙を剥く

カープ戦における
新たなる伝説

 

ドラフト9位の選手を
4番、キャプテンに抜擢して

この結果
この成績

 

水島御大の漫画でも
なかなか有り得ないであろう

逆転サヨナラ満塁弾という
このドラマ

 

お客さんは
たったの5千人

 

でもね、テレビで見てても
雰囲気あったんだわ

完全にヤバイ時の
ハマスタの雰囲気だったんだわ

 

 

その、最大のポイントが
山下幸輝のあの仕事

 

 

先頭の柴田が出て

投手のとこで
勿論、代打起用なれど

乙坂も神里も残ってる状態で
山下幸輝を打席に送ったベンチワーク

 

田代コーチの推薦か
ラミレス監督の判断なのか

 

それは9回のサヨナラ劇
カープを黄泉の国へと誘った

丑の刻詣りにして
魔の封印を解き放つ儀式

 

そして恐らく
一岡が、會澤が凍り付いたであろう

打席に入った
山下幸輝のあの表情

 

 

山下の成績を見れば
今期はここまで4打数1安打

昨年は一軍での
出場もゼロ

 

そんな男が

緊張するでもなく
気負う訳でもなく

涼やかにして
笑みすら浮かべ

打席に立っているという
この恐怖

 

ファーストストライクを
しっかりと振り切られたあたりで

逃げをうったのは
一岡だったか會澤だったか

 

 

嘗てはスタメンで起用されたり
サヨナラヒットを放ったり

もう一息で一軍定着
そんな時期もありながら

 

言いにくい話ながら
もし、今年ダメなら来年はないと

口に出さずとも
ファンの誰もが抱いていた危機感

 

 

 

それが…

 

久しぶりに目にした
山下幸輝は

狂気すら感じる笑みを浮かべて
海千山千のベテラン會澤を恐れ慄かせ

何かが宿ったかのような
別人の如き身体つき

 

 

確か数日前、
ネットのニュースか何かで

野球を楽しみたいという
山下の記事を見かけた記憶がある

 

ファームでどれだけ結果を出そうが
一軍に呼んで貰えない

森だの田部だの
若手育成の煽りを受け

本職のセカンドとかサードとか
守る機会すら与えられない

そんな中で行き着いた
悪魔との契約、究極の開き直り

 

その代償として手に入れた
鋼のような心と身体は

最早、ラミレス監督の脳漿すら
蝕まんとしているのである

 

 

 

 

嗚呼…

 

自分は一体
何を言っているのか

ここは何処なのか
てか、今は何時になったのか

 

その脳漿を浸食されているのは
誰でもなく自分ではないのか

 

どんだけ興奮してんだよ
どんだけ安い酒で酔ってんだよ

でもね、薄れゆく記憶を
少しだけ手繰り寄せて

ひとつだけ
断言をしたい

 

同じく、途中に代打に出て
貴重な四球をもぎ取った

中井も一度は
自由契約という地獄を味わった身

 

こんな選手達が

キッチリ仕事をこなす
組織は強い

 

そうだよ、強いんだよ

間違いなく
絶対に強いんだよ

 

 

今まで散々、
やられてきたからね

 

こんな選手達に
ここ一番で痛い目にあって

何度となく
負けを見届けてきたから

 

だから

よーく、分かるんだよなあ

 

 

 

いまひとつ調子には乗れてないけど

 

 

 

今年のウチは

ホントに強いよ

 

 

 

 

 

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ぬまつだちゃん:

View Comments (4)

  • おはよーございます。

    魔都ハマスタに舞い降りた天使 
    その名を夜魔死汰琥有鬼 

    グレートムタのごとき
    盛り上がった肩幅と太き腕で
    魔剣『無死禁愚』を左手に掲げ

    向かってくる敵に対し
    そのていど攻めなど我には効かぬとばかり 
    体を開き正面で見据える

    ケルベルス死罵汰が体を張って切り開いた逆転への道
    さらに相手の傷口を広げる事が今の役目

    琥有鬼が打席に入り大きな咆哮をあげると
    びびった敵の放った初弾は大きく外に外れた

    「イ千オカさんかい 早いよ。こういう時は焦った方が負けなんだよね」と言う声が聞こえる

    後ろに回り込んでいたアイザーワがあわてて立ち上がる

    赤い戦士たちが小高い山にあつまり作戦を練り直す

    それを顎をひいて下から睨みつける魔の天使 琥有鬼
    小山の上の軍勢をみつけては後ろを向き肩の筋肉の盛り上がりを見せて威嚇する

    ふたたび魔剣『無死禁愚』を今度は正面にかまえると
    全力で放つ相手の次の弾をはじき返す

    しかし敵の執念か 跳弾して魔の天使琥有鬼の足に当たる 
    倒れこむかと思われたが 魔の天使琥有鬼は倒れず更なる咆哮をはなった
    その顔には怪しげな笑みさえやどっている

    気力を振り絞って放つイチオカの弾を
    魔の天使琥有鬼は魔剣『無死禁愚』ことごとく振り払う

    魔の天使琥有鬼よ 代打の鬼となり 
    魔都ハマスタを いかなる敵の侵略からも守りたまえ

    • ぱしりんさん

      コメントありがとうございます。
      どーも!おはよーございます!

      >その名を夜魔死汰琥有鬼

      えーと、自分は根っからの文系人間なんですけど、漢字と古典だけは昔から苦手でして(笑)

      >ケルベルス死罵汰

      おおっ、これはフィーリングで読めました!確かに柴田はケルベロスっぽい感じがありますね。ソトあたりも見るからにケルベロスです。

      >焦った方が負け

      絶対に出したくないバッターなのに、フルカウントからフォークを投げてきましたからね。そこまで警戒される雰囲気がバッテリーにビンビンと伝わっていたんでしょうね。

      >代打の鬼となり

      ラミレスの打者を見る目は確かですから。明らかに乙坂や神里より、山下の状態が良いと自信を持って送り込みましたね。ここ一番の切り札は、魔剣『無死禁愚』で間違いありませんな。

  • コンチワ!

    魔都ハマスタに昨日参戦しましたが一つ奇妙な出来事が…。

    先に着いていた知人男性A氏が広く使える今のハマスタを有効活用すべく(?)マグロ巻きとかっぱ巻きの巻物寿司を持参!
    そして私は…納豆巻きを持参…。
    コレは今日の試合何かアル!と…
    …は全然思いませんでした( ̄∇ ̄)

    まぁ冗談はさておき昨日のハマスタの終盤
    はホントに素晴らしかった!
    打の方は各々の方が絶賛しているので省きますが、やはり影の立役者は国吉!
    ここ10日程で一体何試合出ているのか?ほぼ毎日何らかで投げている国吉を9回連打でいきなりピンチを迎えた時はさすがに諦めモードもそこから田中、坂倉に投じた150キロのストレートには目を見張りました!かつてはピンチになると何故か投じられなかった150キロのストレートがこのピンチに投げられる様になったとは…。
    この球があればそうは連打は浴びません!結果抑えてからの裏のサヨナラへと繋がったのはもはや必然と言えましょう(^^)!

    さぁ今日、明日も何かが起こる夏のハマスタ広島戦!
    巻物寿司持って参戦しましょう!(^^;;

    • くじらさん

      コメントありがとうございます。
      どーも!コンチワ!

      >巻物寿司を持参

      いいですね!自分も時々、セルテの地下でゴムのように弾力のあるノリに包まれた、食べ応えのある巻き物寿司を買っていくことがあります(笑)

      >影の立役者は国吉

      自分は昨年、国吉の161kmを生で見て…絶対に何かの間違いだろと、国吉マニアの自分ではありますが、今でもそう確信しております。

      >このピンチに

      ビハインドの国吉はエース級だと、100万年前から言われ続けておりましたが、こちらの方は明確に間違いだと断言致します。自分が分析するところの、国吉の最大のポイントはボールがしっかり指にかかるか、かからないか。微妙な個体差か体調や湿度の関係か、ここが全てだと思っております。

      >ハマスタ広島戦

      カープファンも選手達も、嫌な感じしかしないでしょうね。よくよくよーく分かります(笑)