横浜大洋復興を誓う秘密結社へようこそ。屈折したベイスターズ愛渦巻く桃源郷へ誘いたし

湾岸クライシス

コラム ベイスターズ

かくも不快な月曜の朝に

投稿日:

 

 

 

 

 

7月19日(日) 横浜スタジアム
横浜 3対5 巨人

 

 

 

 

9回ツーアウトまで持ち込みながら
またまたヤスアキが期待に応えられず

最終的に国吉が岡本に
特大の勝ち越しホームランを浴び

 

すぐ手の届くところまで
手繰り寄せていた筈の勝利を逃し

首位ジーヤンツに無様な3タテ
5連敗で借金は2

 

我々、ファンとしても
戦っている選手達にとっても

ガックリと肩を落とす
辛過ぎる結果と相成ってしまった

 

 

連日のように
接戦を落としていると

あの選手起用があーだとか
あの采配がどーだとか

ベンチワークに
非難が集中するのは当然ではあるが

 

幾数千もの、
負けを見届けて来た自分が思うに

どんな手を打とうが
誰を使おうが

最終的な結果は同じ
負けるべくして負けたのだと

 

誤解を承知で
そう断言をさせて頂こう

 

 

試合というものは
山々に流れる小川の如く

無数の支流を伝い
最終的には大河へと流れ出だし

敗戦という大海原へと注ぐもの

 

それこそが敗戦という名の
物理的な事象であり

言うなれば哲学

 

そう、敗戦とは哲学なのである

 

 

長年に渡って
この愛すべきクソチームを応援したことで

この豊満な身体に染み付いた

過剰なまでの防衛反応
咬ませ犬としての嗅覚

 

勝ち方はについては語れんが

負け方であれば、
比叡山に籠る修行僧の如く

 

3日3晩でも
部屋に灯された蝋燭の元

その情景を
そらで念じようではないか

 

勝てないものは勝てない
負けるべくして負けた

それだけのことなのである

 

 

 

ここまで語った上で
賢明なる湾クラ読者の皆様に

ひとつ、質問をさせて頂こう

 

 

負けることは悪いことなのか?

 

 

 

 

少しだけ昔のことを
思い出して欲しい

 

ラミレス監督初年度に
初めてCSに進出し

東京ドームでジーヤンツを降した
あの時の感動を

 

それは長い長い
冬の時代

負けて
負けて

負け続け

その先に辿り着いた
シャングリラであり桃源郷

 

未だにあの日の感動を超えるものに
出会えていないのは

あの冬の時代
あの暗黒時代を超える

 

憤りだの
屈辱だの

怒りだの
悲しみだの

そんなものに
出会えていないからという

 

それだけの話なのである

 

 

そう、負けることは悪いことじゃない

 

 

 

負けることと
勝つことは

表裏一体にして
普遍の心理

 

辛い敗戦と歓喜の勝利は
光と影、陰と陽にして

言わば一卵双生児のようなもの

 

悪いのは
負けることじゃない

悪いのは、負けることではなく…

 

 

本気で怒らないことであり
本気で悲しまないこと

 

 

ひとつの敗戦に
地団駄を踏んで悔しがり

枕を濡らして
夜を過ごす

 

それこそがファンの正しい姿にして

1世紀近く続く
魂の襷

 

我々の両親にあたるような
大先輩の方々だって

こうして

ひとつの敗戦に泣き
また、ひとつの勝利に泣いて

このチームを愛し続けて来たんだろう

 

 

明日も明後日も
試合がある

野球がある

 

本気で悔しがることの出来る幸せ
本気で怒ることの出来る幸せ

日常生活において
こんな気持ちになることが

果たして、
どれだけあることか

 

 

 

思い出すなあ…

 

ウチの亡くなったお爺ちゃんは
ジーヤンツが負けると

家族がピリピリする程に
機嫌が悪くなったんだよなあ

 

 

 

負けることは悪いことじゃない

 

 

ある意味、

凄く幸せなことなんだよな

 

 

 

 

 

 

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